【フェリー・高速船で離島旅】ロマンあふれる海の男!那覇泊港↔渡嘉敷島の高速船「マリンライナーとかしき」の座間味船長にインタビューしてきました!

沖縄本島周辺離島/ 渡嘉敷島(とかしきじま)

那覇市の泊港(とまりこう)から渡嘉敷島(とかしきじま)への行き方は「フェリーとかしき」で約1時間10分。高速船「マリンライナーとかしき」で約40分と、那覇から一番近い離島です。

渡嘉敷島が位置する慶良間(けらま)諸島は、2014年に国立公園に指定されています。その海や山の美しさときたら・・・「那覇から日帰りでこんな景色に出会えるの!?」と驚くはず。
そんな世界が恋する楽園、渡嘉敷島まで高速船でエスコートしてくれるのがこちら「座間味船長」。座間味島の座間味船長ではなく、渡嘉敷島の座間味船長です!

 

 

休憩時間にお話を伺えるということで、泊港に停泊中の「マリンライナーとかしき」を訪ねました。

高速船マリンライナーとかしきは、長さ(全長):35.50m、総トン数:197トン、旅客定員:200名。※渡嘉敷村公式サイトより
航海速力は30.0ノット(時速約61.12km)。
フェリーとかしきが17.0ノット(時速約31.48km)なので、約2倍の速さです。

渡嘉敷島へのアクセスはこちらの記事で紹介しています。
【フェリー・高速船で離島旅】沖縄本島南部から!那覇泊港↔渡嘉敷島編(前編)

 

 

ちなみに、泊港=泊ふ頭旅客ターミナルビル「とまりん」から高速船の乗り場までは徒歩約7分。チケットは乗り場で購入できます。チケット売り場の建物内にはベンチもあるので、早めに到着しておくのがおすすめです。

 

 

涼しい待合室で、座間味船長にご挨拶!
ひと目見て「わ!本物の船長さんだ~!」と胸が高鳴ります。映画がお好きな座間味船長。私も映画好きなので、まずは「あの映画観たことある?」「『愛を読むひと』は何度観ても味わい深い、何とも良い映画なんだよ」と盛り上がります。感性が豊かで、お話の端々に何とも言えない、座間味船長のロマンを感じます。

 

 

航路で好きな景色を尋ねると「同じ海は一度もないんだよ」と一言。同じカタチの海がないように、空も毎時間変わっていきます。発達する雲は雨が落ちると消えてゆく。海上では雲を横から見ることができる。夕陽の景色も一つとして同じものがないので飽きることがないと、船長は言います。

 

 

操舵室にもお邪魔させていただきました!高さのない窓ですが、左右に広いので窮屈さは感じません。こんな機会じゃないと入ることができない空間に少し緊張。「すごい・・・」としか言葉が出ません。

 

 

乗り物が大好きな私。操作盤に近づくとテンションが上がらずにはいられません!
様々なボタンが正面だけでなく足元にもあり、客席にあるモニター再生や空調などもここで操作しているそうです。

 

 

船長の右隣の席に着くのは、小嶺機関長。座間味船長とは渡嘉敷小中学校の同級生で幼なじみ。当時は、座間味船長が児童会長や生徒会長、小嶺機関長は毎日機械をいじっていたそうです。白い制服でキリっと眩しいお二人ですが、なんだか映画になりそうな幼少期のストーリーにほっこりします。

 

 

船長業務にはデスクワークもあります。海事六法やたくさんのファイルに囲まれたデスク。操舵室にある資料の多さに驚きました。
中学生の頃から船長への憧れがあった座間味船長。23歳の時に初めてフェリーとかしきに乗ってから「歌って踊れる船長」を目指して日々従事していたそうです。

 

 

映画好きな座間味船長は本当に多才!
乗船時にモニターに流れる「船内安全のご案内」。琉装の女性から始まる約7分間のこちらの動画は、なんと、座間味船長が脚本、監督、ナレーション、英字の字幕を担当されたそうです!!!乗船された際はぜひ前方のモニターにご注目下さいね!
※琉装=琉球王国時代の民族衣装です

 

 

旅もお好きな船長は、google mapでも時間を見つけては世界旅行を楽しんでいるそう!旅は「一歩出たら旅!」。なんとなく旅行するより、この言葉を意識して行動すると「思い出深い経験になる」と改めて気付かされました。
今訪れたい国はスイス、オーストリアとのこと。

 

 

「読書は朝日で。プロポーズは日の入り30分前。」
映画のタイトルのようなこの言葉は、一つとして同じ瞬間がない景色と共に航海している船長ならでは。
日の入り30分前、は、女性を一番綺麗に見せる光なのだそうです。

小説家のような座間味船長とお話していると、あっという間に3時間が経過していました。

「安全はしっかり確保しているので、アトラクションに乗る気持ちで船旅を楽しんでほしい」と座間味船長は言います。

渡嘉敷島と繋がる旅のキーパーソン。単なる移動手段ではなく「会いに来ましたよー!お願いします!」と声をかけたくなる、人と繋がる旅に気づけた今回。もう、わくわくが止まりません!

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日帰りOK!那覇泊(とまり)港からフェリーで約1時間10分。高速船の場合は約40分の島に会いに行こう!

WRITER

しまたび編集長
エイリ

ノープランぶらり旅が好き。島にある小さな一粒から面白いストーリーが広がるようなニッチな情報を発信します!