【多良間島】観光で島内巡りをする前に訪れてほしいスポット『多良間村ふるさと民俗学習館』

宮古諸島/ 多良間島(たらまじま)

昔からの街並みが今なお残る多良間島(たらまじま)。
沖縄本島から南西に位置する宮古島、その先の石垣島との中間にある、丸い形が特徴の島です。仕事でもよく訪れるのですが、ここには宮古島や石垣島とはまた違った独特の時間が流れているな、と感じます。

多良間村の集落は「琉球風水」の思想を受けて形成されています。
この島は珊瑚礁が隆起してできた島。そのため、平坦な地形で台風を直接受ける自然条件となっているため、フクギで包護林を作り集落を守っています。

フクギ(福木)は幹がまっすぐに伸びる木で、葉が肉厚なので沖縄では防風、防潮のために垣根や街路樹として植えられています。

 

 

歴史や文化を重んじる多良間を、現地でより深く学ぶことができる施設『多良間村ふるさと民俗学習館』について紹介します!

多良間村集落の西側の端に位置し、近くには八重山(やえやま)遠見台があります。
開館は月曜以外の9時から17時まで。
2階建ての建物内には、国の重要無形民俗文化財にも指定されている「八月踊り」の衣装、農耕具・漁具、歴史や文化を学べる資料が展示されています。

八重山遠見台の紹介記事はこちら
【多良間島】ふらりと一人旅で巡るとっておきの「しまたび」時間

 

 

入ってすぐのエントランスに展示されている大きな船「善宝丸」。岩手県宮古市との繋がりができたのはこの船がきっかけとなっています。

宮古市と宮古島についてはこちらで紹介していますのでご覧ください♪
【多良間島】岩手県宮古市が多良間村に「報恩の碑」を立てたその理由とは・・・

 

 

 

大きいものから小さいものまで多良間島の歴史や文化を学べる貴重な時間です。

実際に観光スポットや島内散策をする前に予備知識を入れておくと、視点が変わりますよね!
しかも、このような文化施設は雨の日でも楽しむことができるので穴場です♪

 

 

海や農作業での使用する道具や生活用品も多数展示されており、昔の人の知恵にも感銘を受けます。
一つ一つに名前が表示されているのですが、耳馴染みのないカタカナが多く「どこからこの名前がついたのか?」興味を惹かれます。

 

 

こちらでは、毎年旧暦の8月8日~10日の3日間に渡って開催される「八月踊り(はちがつおどり)」の衣装も展示されています。

国指定重要無形民俗文化財に指定されている「八月踊り」は、五穀豊穣を祈願する貴重な民俗踊り・古典踊り・組踊この時期には観光客はもちろん研究者も来島し賑わうそうです。

私自身まだ参加したことがないのですが、人気なので早めに宿を予約することがオススメだそうです!

 

 

2階の展示スぺースにはお祭りの様子が展示されています。写真を見ていると、実際にお参加したい意欲がさらに沸いてきます!

 

 

実は以前にもこちらにお邪魔したのですが、前回はなかった新しい機械も導入されてました。こちらで動画や資料を見ることができます!

 

 

昔の道具や民具は植物などから作られているからか、何だか落ち着く空間。ついつい再訪してしまいました。
駐車スペースもあるので、観光前に立ち寄りやすいスポットですよ!
多良間島へ訪れた際はぜひ『多良間村ふるさと民俗学習館』へ!!

基本情報

多良間村ふるさと民俗学習館

住所沖縄県宮古郡多良間村仲筋1098-1
TEL0980-79-2223
営業時間9時 ~ 17時(最終入館16時30分)
休み月曜(祝日の場合は翌日)、祝日、6月23日(慰霊の日)
備考入館大人200円
小・中学生100円
※2023年2月の情報です

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