【渡名喜島】抜いて抜いて抜きまくるっ!赤瓦の古民家でリアル島暮らし&島にんじん収穫作業のお手伝いをしてきました!

沖縄本島周辺離島/ 渡名喜島(となきじま)

那覇市の泊港(とまりこう)からフェリーに乗って約2時間で行ける渡名喜島(となきじま)を皆さんご存じでしょうか?
赤瓦・白砂・ふくぎ並木という沖縄の原風景が残り、文化財として重要伝統的建造物群保存地区に選定されている島です。そんな渡名喜島へ、沖縄県民対象のモニターツアー「島まーる」で、島にんじん抜きまくりのボランティアに参加してきました!2023年1月18日からの3日間です!

渡名喜島の島にんじんはもちきびと並ぶ特産品。穀物であるもちきびと比べ収穫作業もとても重労働。 人手も必要なのですが、家族・親戚だけでは大変です。年々、島にんじん農家さんが少なくなってきているのが現状です。

 

 

1日目
那覇泊港に集合。久米商船のフェリーに乗って渡名喜島へ。今回は、第一線で島にんじんを栽培している「渡口(とぐち)さん」の畑で収穫作業のお手伝いをします。実際の作業は2日目からですが、今からわくわくが止まりません。

 

 

渡名喜港に到着すると、渡名喜村観光協会さんがお出迎え!フェリー乗り場のすぐ目の前にある観光案内所へ向かいます。そこで、参加者の皆さんとツアー内容の説明を聞き、自己紹介などのオリエンテーションを行いました。

 

 

その後、2泊3日お世話になる赤瓦屋根の古民家を再利用した「ふくぎ屋」さんに移動してチェックイン。一棟貸しなので、民宿とは一味違ったリアルな島暮らしを体験できます。

 

 

「ふくぎ屋」さんには食堂として使われている一棟があります。そこでボリューム満点のお昼ごはんを食べ、観光体験プログラムの島内散策へ!

 

 

島内散策は「渡名喜村歴史民俗資料館」のスマホアプリを使ったスタンプラリー形式で実施する「となきあるき」。コースは3種類ありますが、集落内を回るコースを選択します。散策しながら説明を聞くだけでなく、数ヶ所に設置されたチェックポイントを撮影、クリアしていく必要があるので、ゲーム感覚で楽しく回ることができます。 島内の地図もアプリの中に入っているので、まるで迷路のような渡名喜島の集落が一目でわかります。1日目にして渡名喜島をしっかり学ぶことができました。

 

 

2日目
朝食をしっかり食べて、渡口さんの畑に集合します。 まずは渡口さんから島にんじんの収穫の流れを聞いて、早速お手伝いスタート!

 

 

まずは、いきなり収穫するのではなく、島にんじん抜く前に鎌を使って葉の部分を15cmほど残すように刈っていきます。中腰の作業からのスタートに大人たちは少々不安げでしたが、高校生メンバーは何とも頼もしい限りです。

 

 

いよいよ抜く!・・・の前に、重機で周りの土を耕します。以前はすべて手作業で行っていたそうです。重機が入るようになり、格段に時間と手間が省かれたそうです。島にんじんを傷つけないように掘る匠の技に、思わず感動!

 

 

お待ちかねの島にんじんを引っこ抜く時間がやってまいりました!面白いほどすぽんと抜ける島にんじん。だいだい色の洋にんじんとは違う、細長くて鮮やかな黄色い姿が地上に顔を出します。島にんじんは光に当たる時間が長い程、色や風味が落ちるとのだそう。全員総出で作業スピードを上げていきます。

 

 

今年は日照時間が短く、例年の3分の1の収穫量とのこと。この日は天気に恵まれ、1月とは思えないほどぽかぽか陽気。これまでに見たことのない大量の島にんじんに参加者全員にっこり。

 

 

次は、渡口さんが「ここでの作業が後々大事になってきます」と言う、出荷に向けての作業です。抜いた島にんじんの選定、そして葉っぱ部分をキレイにしてカットします。とても丁寧に説明して下さる渡口さん。畑で日に当たる時間を短くするためにも素早くテキパキやり、ケースに入れていきます。

 

 

お昼休憩を挟んだ後は、渡口さんの自宅へ移動。島にんじんの泥を専用の洗浄機で落としていきます。初心者なので片手に一本ずつ持って慎重に作業します。洗いあがりの黄色い姿がまぶしいです。

 

 

最後の行程は、洗った島にんじんをS・M・Lにサイズごとに分けて紐で括ります。縛り方のコツや場所を渡口さん一家に教えてもらいながら、真剣に黙々と作業。最後は袋詰めして終了です!

 

 

お礼を言ってお別れ、と思っていたら「手伝いの御礼に」と、どっさりお土産の島にんじんをくれました!さっきまで私たちが掘って洗った島にんじんです! 渡名喜の島人は本当にあたたかいです。

渡口さんをはじめ、島に来た初日から島内ですれ違う人や商店のおばあに「あんたも島にんじん掘りに来たのー?」「頑張ってね~」と口々に声をかけられ、帰る日には「ありがとう」「渡名喜島に来てくれてうれしい」「また来てね」と何度も言ってくれました。

沖縄の原風景が残るゆったりとした静かな時間も魅力のひとつ。「また来たい」「ただいま」を言いたくなる、リアルな島暮らしを体験した、そんな2泊3日の旅になりました。

 

今回参加した沖縄県民対象のモニターツアー「島まーる」事業についてはこちら
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WRITER

しまたび座間味島・阿嘉島・渡名喜島担当
はなだ

沖縄生まれ沖縄育ちの「泳がない」沖縄県民にめずらしく、離島の海にハマっています♪