【渡名喜島】大正時代から約100年続く伝統行事『朝起き会』に参加してきました!

沖縄本島周辺離島/ 渡名喜島(となきじま)

那覇の泊港(とまりこう)からフェリーで約2時間。西に久米島(くまじま)、北に粟国島(あぐにじま)、南東には慶良間(けらま)諸島、それらの離島のほぼ真ん中に位置するのが渡名喜島(となきじま)です。

三日月形の周囲はおよそ12.5km。観光客も多くない、ゆったりした時間が流れるこの島は、まさに”穴場の離島”。
2000年5月に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された集落には、赤瓦の古民家やフクギ並木、白砂の道など、古き良き琉球の原風景が残り、沖縄本島にはないノスタルジックな雰囲気を味わえます。

 

 

『朝起き会』ってみなさんご存じですか?

渡名喜島独自の伝統行事なのですが、月・水・金の朝6:30から、島の小中学生と学校の先生が中心となり、集落内の白砂の小路を掃除します。

大正時代から続くこの伝統行事『朝起き会』は観光客でも参加OKと聞き、旅行最終日の金曜日に行くことに!

 


6時半スタートなので、いつもより少し早起きして外を見るとまだ空は暗いまま。

 


フットライトの道を歩きながら、島唯一の小中学校に集合。

 


まずはラジオ体操で体を温めてから、グラウンドを自分のペースで走ります。

渡名喜の子どもたちは早朝から元気いっぱい!ハイペースでさっさとランニング。
普段、運動不足の私は若干息を切らしながら、まだ夜明け前のグラウンドを1周。

 


そのあとは集落内の各地に置かれた竹ぼうきを使っておよそ20分、集落をきれいにしていきます。

みんなで声を掛け合い、各自で白砂の道を掃きます。

 


小中学生だけでなく,幼稚園児や地域の大人たちも参加。おじいが幼稚園児に掃除の仕方を教えている光景が何とも微笑ましい。

 


長らくコロナ禍で来島自粛要請をしていた渡名喜島。ここ数年、私たち観光客の参加がほとんどなかったようで、見知らぬ大人たちの参加に子供たちも最初は「誰だろう?」と不思議そうにしていましたが、途中からたくさん話しかけてくれました。

 


島のおじいがニコニコして「参加してくれてうれしいさぁ」と歓迎してくれました。
参加した私たちも島民の皆さんと触れ合えて、とてもいい時間を過ごせました。
まさに、早起きは三文の徳!!!

大正時代から約100年も続いている、島の人たちが大切にしてきた伝統『朝起き会』。
こうして昔から変わらずみんなで掃除をしてきたからこそ、美しい白砂の道が守られています。

みなさんも渡名喜島に行く時は、月・水・金のいずれかの『朝起き会』に参加できるスケジュールにしてみては?

 

基本情報

渡名喜小中学校(集合場所)

住所沖縄県島尻郡渡名喜村639
TEL
営業時間月曜・水曜・金曜 朝6時30分
休み
備考

アクセス