【座間味島】参加して分かったボランティアが必要なワケ!無人島ビーチクリーンに参加してきました

沖縄本島周辺離島/ 座間味島(ざまみじま)

沖縄本島那覇市にある泊港(とまりこう)から、フェリーで約2時間。高速船の場合は約50分で到着する座間味島。
「ケラマブルー」と称される海に囲まれた島は国立公園に指定されていますが、漂流物によるゴミでその景色は昔と変わってきたそう。そんな背景を知り「昔の姿を取り戻すお手伝いがしたい!」と、2022年11月20日から3日間のボランティアツアーに参加してきました。

その名も、 【海を守るボランティアツアー!ビーチのゴミ拾いをして昔の海を取り戻そう! 船で行く釣り体験付き 3日間】

多数の無人島がある座間味村には、安慶名敷島(あげなしく)、嘉比島(がひ)、安室島(あむろ)という特に夏に人気の3つの島があります。 ハイシーズンに観光で来島した方が「来たときよりもきれいに」ということでゴミを持ち帰ってくれるそう。でも、台風の進路などにより漂流物の多さも毎回変わり、より一層増えることもあるとのこと。減る量よりも増える量の方が多いのが現状です。

 

 

まずは朝10:00の「フェリ-ざまみ」でツアー参加者みんなで那覇から座間味島へ! 到着後、現地の案内役「山野さん」のお話を伺い、一緒にクリーン活動をしながらまずは座間味島内を巡ります。

 

 

ウミガメがやってくることで有名な「阿真ビーチ」、雄大な絶景が広がる「女瀬の崎(ウナジノサチ)展望台」、荒々しい崖と水平線を楽しめる「チシ展望台」を回りました。座間味島にはたくさんの展望台があって、それぞれ景色が違うので気持ちが良かったです。 人が多く訪れる場所は皆さんマナーもよく、大きなゴミもほとんど見当たりませんでした。小さなごみを拾いながら座間味島の自然を満喫。

 

 

プチ島内クリーンの後は、「イノーの浜」へ。浜まではアップダウンのある山道を通るので、車がないとなかなか行けない場所にです。座間味島の東部、阿佐集落を過ぎて久岳林道(くたきりんどう)を終点まで進むと開けるとのことですが、土地勘がないので、島内散策の最終地点として山野さんに車で連れて行ってもらいました。

 

 

ほとんど人もいないプライベートビーチのように静かです。あまり人が来ない場所のようなのでゴミは少ないかと思いきや・・・

 

 

ビーチを歩くと1時間もしないうちに満杯に!さっきまでの島内巡りでは少量しか入ってなかったゴミ袋がパンパンです。 ビーチクリーンの様子を見ていた観光客も、帰り際に身の回りのゴミを拾って下さり「いい波及効果が生まれたな」と嬉しい気持ちになりました。2日目の明日、この旅のメインとなる無人島ビーチクリーンに向けて、いいウォーミングアップになりました!

 

 

翌日のお天気は晴れ!絶好の無人島日和です。宿でしっかり朝食を取った後、朝9:00に座間味港から出発です。

 

 

当日の海況から、安慶名敷島(あげなしく)でのビーチクリーンを実施することになりました。無人島までは小型船ではなくグラスボート!船長さんの粋な計らいです。所要時間は15分程度。たくさんのサンゴ畑と魚たちを眺めながら、無人島を目指します。

 

 

 

 

安慶名敷島に上陸!この透き通った海の青さ!メンバー全員が思わず声を上げるほどの美しさでした。

 

 

目の当たりにした「この海の美しさを保つために!」と全員の士気も上がり、さっそくビーチクリーン開始です。 この日は私たちだけしか安慶名敷島に上陸していないようでした。安慶名敷島には、お店やレストラン、カフェなどはもちろん、トイレすらありません。が、しかし!なんとヤギがいるんだとか。 運が良ければ会えるとのことなので、期待しつつビーチクリーンに精を出します。 プラスチックごみやペットボトル、風化したブイが数多くありました。

 

 

無人島にも祈りをささげる拝所(うがんじゅ)があり、島の人が大切にしてきた場所なのだということが分かります。

 

 

車のタイヤなどは大きめのものは中に雨水が溜まっていて、そのまま船に載せられないので、海水でキレイに洗います。

 

 

安慶名敷島は地形も面白く、海食崖(波の侵食によって切り立った崖)があり、探検気分で登ってみたり。

 

 

沖縄本島でもよく見る葉にトゲトゲのある植物「アダン」の茂みの中に台風で入り込んでしまったゴミや、丘のように斜面になった場所にも漂着ゴミが多数あり、拾うのに一苦労しましたが、参加者同士でわいわい和やかな雰囲気で奥へと進みます。午前中から集中して作業して、お昼には11月とは思えないほど気温も高くなり、かなり体力を消耗しました。 それでも全員で協力してかなりの量を回収。

 

 

船が着く場所までゴミを運ぶ作業が大変でしたが、メンバーで協力し合い、船に乗せられるだけ積んで安慶名敷島を後に。 全部を綺麗に!というのは、正直時間や人数的に難しかったです。ただ、観光客や島民が遊ぶエリア付近は回収できたので、島の方から「ありがとう」の声がけが。これが、何より達成感と充実感を得られました。

 

 

山野さんは「『観光に来る=今より綺麗にして帰る』の意識を持ってもらうことで、今後の沖縄の海の運命が変わってくる」と言います。漂流ゴミも人工物が多く、遠い場所で人が捨てたゴミが流れついていると思うと、日ごろから意識しなくてはと意識が変わります。 今回参加したのは沖縄県民向けのモニターツアー「島まーる」です。自然を満喫しながら、何より楽しんでビーチクリーンができるという、沖縄ならではの貴重な体験が島まーるの醍醐味だなーと改めて感じました。

 

今回参加した沖縄県民対象のモニターツアー「島まーる」事業についてはこちら
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