- しまたびの体験紹介
【伊是名島】歴史マニアにはたまらない!島のヒーロー「尚円王」のロマンあふれる琉球歴史ツアーに参加してみた!
沖縄本島周辺離島/ 伊是名島(いぜなじま)
沖縄本島北部からフェリーで約60分。伊是名島(いぜなじま)で、島出身の琉球王統第二尚氏(だいにしょうし)始祖「尚円王(しょうえんおう)」の歴史・史跡を巡るガイドツアーに参加してきました。
「尚氏」とは沖縄の琉球王国を統治した王家の通称。「第二」は1469年から1879年までの410年間。その最初の王が尚円王です。
琉球史好きはもちろんのこと、ガイドの中川さんが面白い方なので、初心者でもみんなが楽しめるツアーです。所要時間は約3時間。
伊是名島への行き方はこちらで紹介しています。
【フェリー・高速船で離島旅】沖縄本島北部から!運天港⇒伊是名島編
まずは「尚円王御庭公園(しょうえんおううなーこうえん)」へ。
尚円王の人物像や系譜について学びます。特に印象的なのは銅像に関する解説。
「指で指している方向は、今の沖縄本島のやんばる地域なんですよ」「腰に巻いているものは、外出の際に身に着けていた命綱」「手に持っているものは、船を漕ぐための道具です」「足元には波が表現されています」と、具体的に説明してくれます。
尚円王が農民から成り上がった、才覚のある人物だとは以前から知っていましたが、銅像に関する解説は興味深いものがありました。
次のスポットは、逆田(サカタ)と呼ばれる田んぼのエリア。尚円王がいかに女性にモテたか、について中川さんが解説してくれます。
伊是名島は稲作が盛んな島。尚円王の才能の1つとして、頭の良さが挙げられるそうです。
他の誰よりも働き者で優秀な頭脳を持つ彼は、常に田んぼに水を引く工夫を考えて、他の人が思いつかない発想で対処していたエピソードなどを聞きました。
しかもイケメンであったこともあり、とにかく多くの女性にモテたそうです。石碑に刻まれているのは「琉歌(りゅうか)」と呼ばれる、いわゆる琉球の短歌。尚円王が伊是名島から沖縄本島に渡ってしまったことを、嘆き悲しんだ多くの女性の心情が表現されているようで、しみじみとした気持ちになりました。
次に訪れた場所は、尚円王が馬に乗っている銅像のある通水節公園(かいみじぶしこうえん)内の「尚円王乗馬像」です。
この銅像は、簡単に言うと尚円王が彼女(!?)に会いに行った帰り道の様子。
彼女がいるのは山が険しく、徒歩では行けない場所。そのため馬に乗って懸命に会いに行った帰り道、名残惜しかったのか彼女の方向を振り返っている姿、とのこと。ここでも、尚円王のモテモテ度を感じることができました。
次は、銘苅家住宅(めかるけじゅうたく)。
ここは、尚円王の叔父の家系が代々住んだ家だそうです。国の重要文化財にもなっており、赤瓦や風格ある佇まいは、重厚で立派な印象を受けました。
ツアーの最後は、伊是名城跡(いぜなじょうせき)です。
伊是名城跡は、王家の墓が残る岩山で、西側から見るとピラミッドのような姿が印象的な城跡です。築城は11~14世紀頃のようで、北側の麓には、伊是名玉御殿(いぜなたまうどぅん)があり、尚円王の親族が葬られている、とのこと。
ここでも裏話をたくさん聞かせてもらいました。
琉球歴史ツアーの体験記、いかがでしたでしょうか。
ガイドの中川さんは、伊是名島生まれ・伊是名島育ち・伊是名島在住で、尚円王を語らせると熱くなる、宿のマスターでもあります。
島の観光情報はもとより「歴史や文化継承に携わる中川さんのお話は面白い!」と島では人気のガイドさんです。伊是名島を訪れる際は、是非お会いして頂きたい方です!
ガイドツアーに参加するか、中川さんがオーナーの宿「なか川館」に宿泊すれば、お酒を飲みながら、熱い熱い歴史トークをしてくれるかもしれませんね!
今回体験したプランはこちら
【琉球歴史ツアー|3時間コース】歴史マニアにはたまらない!伊是名島のヒーロー「尚円王」のロマンあふれるミステリーツアー
基本情報
いぜな島観光協会
住所 | 沖縄県島尻郡伊是名村仲田177-7 |
TEL | 0980-45-2435 |
営業時間 | 9時 ~ 17時 |
休み | 土曜、日曜、祝日、年末年始 |
備考 |