【西表島】世界自然遺産の島に旅するならドライブ中にマングローブを観察しよう!「古見のサキシマスオウノキ群落」
八重山諸島/ 西表島(いりおもてじま)
「サキシマスオウノキ」って聞いたことありますか?漢字で書くと「先島蘇芳木」。
「先島」は沖縄本島から見て先にある宮古・八重山諸島を指し、「蘇芳木」はマメ科の木の一種。
根っこが板のようになっているのが特徴です。
石垣島からフェリーで約40分~約50分。東洋のガラパゴスとも称される西表島でサキシマスオウノキが間近に観察できるスポットを紹介します。
目的地は「サキシマスオウノキ群落」。大原港(おおはらこう)から車で10分程度にあります。
案内表示もあるのでわかりやすいですね。
3台分のパーキングもあるので安心です。※路駐は絶対しないでくださいね。
石碑には「天然記念物 古見のサキシマスオウノキ群落」の文字が。「古見」は「こみ」と読みます。
隣にはサキシマスオウノキ群落について書かれた看板もありました。
L字に作られた遊歩道からどのようなマングローブの木々を眺めることができるのか予習ができました。
サキシマスオウノキ以外にも見られるようです。
入口はこんな感じ。探検感が出ますね!
進むとL字の角の部分に出ました。西表島の雄大な山を背景に一面マングローブ林が広がります。
さっきの案内板によると目の前に見えるのは「オヒルギの群落か…?」と思いきや、根っこを見るとタコ足になっているのでヤエヤマヒルギのようです。
近い場所で観察できるのがわかるでしょうか。干潮時に訪れたので根っこまではっきり見えますね!
じっとして目を凝らすとカニなどの生き物も見ることができましたよ。
ちなみにオヒルギはこちら。赤いタコさんウィンナーのようなものは花びらを支えるガクの部分です。
写真のものはに赤いオクラのようなものがついていますね。これはオヒルギの種です。
水面をぷかぷか浮かびながら流れ着いた場所で生きるそうですよ。
更に遊歩道を進んでいくと、遂にいくつものサキシマスオウノキが!
地面に降りることはできませんが、近くで見るだけで圧巻の姿です。
本当に板状の根っこなんだと驚きました!
これは1m程度の根っこでしたが、大きなものは2mにもなるそうです。
この板根(ばんこん)は沖縄でサバニと呼ばれる船の舵=エークに使われることもあったんだとか。地元の文化にも根付いていたことがわかりますね。
この自然の偉大さは実際に現地で体感いただきたいです!
基本情報
古見(こみ)のサキシマスオウノキ群落
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町古見 |
備考 | 大原港から車で約10分 |